人間ドックのMR検査とは、Magnetic-Resonance(磁気共鳴診断)の略です。人間ドックでもよく使われている検査で、ほとんど全ての臓器の診断に使えるというメリットがあります。そのほか、脳梗塞の早期診断や脊髄・関節の診断にも使うことが可能です。電磁波を用いて、筋肉・脂肪・繊維組織・血管系などの柔らかい組織まで調べることが出来ます。

水平画像だけではなく、立体的に映し出せる3D型のMRもあります。全身の疾患の検査に使える画期的な検査方法です。検査機器本体はガントリーと呼ばれるトンネル型の装置です。この中に、仰向けの状態に寝せた受診者を載せた台を入れて電磁波を照射していきます。

電磁波を利用するため、ペースメーカーをつけていると検査が受けられません。他にも、金属製の心臓血管ステントや人工関節などもMR検査が受けられないことがあります。また、喘息持ちの人も、腹部のMR検査の時に飲む造影剤で症状が悪化してしまう危険性があるので、人間ドックの予約を入れる時に確認しておきましょう。こういった人以外は、基本的には問題なく受けられます。

妊婦でも受けられますが、胎児がまだ十分に育っていない妊娠の初期には検査は控えた方が安全です。MR検査は、とにかく体に負担のかからない検査です。基本的には検査台に横になっているだけで終わります。撮影するときにドーンという音がするため、それで頭が痛くなる人もいますが、それ以外は特に苦痛のない検査です。

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